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着物の生地はたった5種類|織り方や産地で呼び名や利用シーンが変わる

公開日:2026.03.12 更新日:2026.03.20
この記事の結論(着物の生地5種類の特徴)

着物の生地は主に以下の5種類に分類され、季節やTPOによって適したものが異なります。

  • 絹(正絹):最高級。美しい光沢があり、成人式などのフォーマルに最適。
  • ウール:保温性が高い。秋冬のカジュアル・日常着向け。
  • 化繊(ポリエステル):安価で手入れが簡単。雨の日やイベント向け。
  • 麻:通気性が良く涼しい。夏のカジュアルに最適。
  • 綿:吸湿性が高く肌に優しい。浴衣や普段着として活躍。
★この記事におすすめの方!

  • 着物の生地について知りたい方
  • なぜ着物の値段が違うのか気になる方
  • 利用シーン別で着られる着物を知りたい方

着物の生地と言われると色々な呼び名があったりして、何が何だか分からなくなりますよね(笑)

私も初めは種類や違いについて、全く理解できなかったので、皆さんが着物を知る際に少しでも参考になればと思いますので、是非読んでみてください!

3代目若旦那

3代目若旦那

専門用語も多くて分かりづらいんだよね、、(笑)

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生地の種類

まず初めに生地の種類についてですが、実は生地の種類はたった5種類しかないんです!

皆さんが生地の違いとして気になっているであろう物は『織り方』の違いになるので、まずはそもそもの生地の違いを説明します。

絹(正絹)

正絹(しょうけん)は、着物の中でも最高級とされており、絹糸100%の生地を指します。

絹糸は、蚕の繭から採取するもので、光沢があり、肌触りも滑らかで、着用感が非常に良いのが特徴です。染色が美しく発色するため、振袖や訪問着などのフォーマルな場面でよく使用されることが多く、高級感が漂います。

また絹糸は、生糸(きいと)と紬糸(つむぎいと)の2種類に分けることもでき、より上質な繭から採取したものが『生糸』で、主に振袖や訪問着に使用される糸のことを指します。

一方、『紬糸』は、生糸には適さないとされた繭で紡がれたもので、紬の着物は『フォーマルではないオシャレ着』として分類されています。光沢や滑らかさはないものの、節があり独特の風合いや落ち着きを持つのが特徴です。

ウール

ウールは、保温性が高く秋冬に最適の生地です。ウール独特の柔らかさと温かみがあり、カジュアルな場面でよく着用されます。

また、シワや汚れがつきづらく、自宅で手洗いができるので、お手入れが比較的簡単で、日常使いに適しています。ただ、生地が厚いため、夏場は暑く、ゴワついたり肌がチクチクしたりする点が、デメリットになります。

化繊(ポリエステル)

化繊やポリエステルは、ウール同様にシワになりにくく、手入れが簡単です。雨の日や汚れが気になる場所でも気軽に着られます。最大の特徴が、非常に安価という点で、普段着や気軽なイベントに向いています。

ただ、通気性や吸湿性が悪く、夏は暑く冬は寒い点がデメリットとして挙げられます。

は、夏にぴったりの涼しい生地です。軽くて通気性が良く、汗をかいても快適に過ごせるため、カジュアルな場面での着用が一般的です。

染色しづらい生地のため、ナチュラルな風合いがある点も特徴ですが、シワがつきやすくゴワつくといった点がデメリットとして挙げられます。

綿

綿は、肌に優しく吸湿性に優れた生地です。主に浴衣や普段着の着物に多く使われ、カジュアルでリラックスした雰囲気が特徴です。

また、自宅洗いもできるため、お手入れが簡単な反面、縮みやすくシワになりやすい点がデメリットです。

3代目若旦那

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意外と用途は洋服と似てるんだね!

種類別まとめ

主な生地5種類について説明してきましたが、まとめた方が分かりやすいと思いますので、ざっと表にしてまとめました!比較して見たいという方はこちらをご参照ください。

種類 触り心地 メリット デメリット TPO
絹(正絹) 滑らか 柔らかい 美しい光沢 発色が良い 高価 手入れが難しい フォーマル 公式行事
ウール 柔らかい 暖かい 保温性が高い 耐久性がある 通気性が低い 重い カジュアル 日常
化繊(ポリエステル) 滑らか 軽い シワになりにくい 手入れが簡単 風合いが劣る 静電気が起きやすい 普段着 イベント
さらっとしている 硬い 通気性が良い 涼しい シワになりやすい 硬い 夏のカジュアル 日常
綿 柔らかい 肌に優しい 吸湿性が高い 手入れが簡単 シワになりやすい 耐久性が低い 普段着 浴衣

織り方の種類|平織り

次に織り方の種類について説明していきます。主に皆さんが聞いたことのある呼び方は、その織り方の代表例となりますので、そちらも併せて説明しますね。平織りは、縦糸と横糸が1対1で交互に組み合わさるシンプルな織り方で、最も種類が豊富な織り方です。また、耐久性が高く、どんなシーンにも使いやすくて、着物から普段着まで幅広く活躍します。

上布(じょうふ)

上布は、主に麻や木綿を用いた平織りの織物で、通気性が非常に高いのが特徴です。夏用の涼しい素材として活躍し、代表例としては、新潟の越後上布や石川の能登上布、沖縄の宮古上布などが挙げられます。メリットとしては、非常に軽く通気性が良いため、日本の夏でも涼しく過ごすことができます。ただ、シワになりやすく、麻特有の硬さがあるため、柔らかい質感を好む方には向かない点がデメリットとなります。

大島紬(おおしまつむぎ)

大島紬は、奄美大島で生産される平織りの絹織物です。泥染めなどの独特な染色技法を使用し、非常に細かい絣模様が特徴です。紬特有の表面が凸凹した『節(ふし)』が無い生糸で織られているため、手触りが良く、光沢があります。芸術的価値が非常に高い一方、非常に高価であり、メンテナンスにも気を使うため注意が必要です。利用シーンは、カジュアルからセミフォーマルまで使用できますが、あまりフォーマルな場には着用しない着物に分類されています。

牛首紬(うしくびつむぎ)

牛首紬は、石川県白山市で生産される高級紬の一種です。2匹の蚕が共に一個の繭にした『玉繭』で作られる特徴的な厚手の生地で、独特の重量感と光沢があります。耐久性が釘も抜けるほど強いため、別名『釘抜紬(くぎぬきつむぎ)』とも呼ばれます。丈夫で長持ちし格調高い印象を与えますが、硬めの質感で重さがあるため、予算と着心地に余裕が必要です。

縮緬(ちりめん)

縮緬は、絹糸に強い撚りをかけて織ることで、表面に独特のしぼ(細かいシワ)が生まれる織物で、京都の京縮緬や滋賀の丹後縮緬が有名です。メリットとしては、立体感のある光沢や陰影を楽しめ、シワになりにくく染色の映える織物です。ただ、柔らかいため強い力を加えると型崩れする場合や、保存中にしぼが伸びることがあるため適切な保管が必要です。

羽二重(はぶたえ)

羽二重は、撚りのない生糸を用いて、非常に密度の高い平織りをした絹織物です。滑らかで光沢のある仕上がりが特徴で、最高級の絹織物として評価されています。色の発色が非常に良いため、振袖や白無垢などの結婚式衣装に用いられます。汚れや傷がつきやすく、湿気に弱いため保管には細心の注意が必要です。

織り方の種類|綾織り

綾織りは、縦糸と横糸が斜めに交差する織り方で織り目が斜めに見えるのが特徴です。生地が柔らかくて、シワになりにくいのが嬉しいポイントで光沢もあり、フォーマルな場でも使える華やかさがあります。

お召織り

お召織りは、撚りの強い糸を使用し、独特の光沢と風合いを持つ綾織りの一種で、生地がしっかりとしていて、しっとりとした質感が特徴です。しっかりとした生地感があり、高級感がありながら落ち着いた風合いで幅広い年齢層に適しています。お茶会や公式の集まりなどで活躍します。

織り方の種類|繻子織り(しゅすおり)

繻子織りは、交差する点をなるべく目立たないようにしているため、光沢があり、滑らかな手触りが特徴の織り方です。触り心地がとても良く、染め上がりが美しいため非常に高級感が漂います。振袖や訪問着に多く用いられます。

綸子(りんず)

綸子は、撚っていない生糸を使用し、地模様が浮き出るように織られた絹織物で、独特の光沢と艶があり、高級感があります。華やかな場にふさわしい品格を備えており、振袖や訪問着などのフォーマルなシーンで使用されます。織りの密度が高いため、通気性にやや劣る側面があります。

織り方の種類|もじり織り(からめ織り)

もじり織りは、経糸ねじり合わせてから緯糸を通すことで、織り目に独特の透かし模様を作る技法です。主に夏用の着物や帯に使用されます。見た目に涼しげな印象を与えるため、夏のカジュアルなシーンで人気です。

絽(ろ)

経糸を一定間隔で開けて織ることで、透け感を持たせた絹織物です。通気性が非常に良く、『夏着物といえば絽』と呼ばれており、主に7~8月に着用されます。透け感が強いため、インナー選びに注意が必要です。

紗(しゃ)

網目のように全体的に隙間を開けて織った透け感のある絹織物です。絽との違いは、絽が『一定間隔』なのに対し、紗は『全体的に』隙間がある点です。非常に軽く、夏祭りや茶会などでの使用が一般的です。

3代目若旦那

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紬や縮緬とかは聞いたことあったけど、生地の種類じゃなくて織り方の種類だったんだ!

産地別の織り方や染め方

産地別でも有名な地域の織り方や染め方を5つ紹介します。

京都

日本の伝統的な織物の中心地です。豪華な織りの帯で有名な西陣織、手描きで繊細な模様が特徴の京友禅、そしてしぼが美しい特産品の縮緬などが有名です。

石川(金沢)

鮮やかな色彩が特徴の加賀友禅で知られています。また、牛首紬や能登上布などの上布も有名で、涼しい夏の着物として愛用されています。

東京

細かい模様を染めた江戸小紋や、都会的で洗練されたデザインの東京友禅(江戸友禅)があります。江戸時代からの伝統を現代に受け継いでいます。

新潟

雪国ならではの技術を持つ地域で、手作業の一点物である結城紬や小千谷縮が有名です。また、新感覚で華やかな作品が多い十日町友禅も知られています。

沖縄

独自の文化を持つ地域です。大胆な模様の琉球紅型、そして涼感のある芭蕉布や宮古上布など、沖縄ならではの生地が魅力です。

3代目若旦那

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京都や金沢などは聞いたことがあったけど沖縄とかも有名なんだね!

なぜ安く販売できる着物販売店があるのか

生地や染め方でコストカット

安売りできるのは大手チェーン店が多かったりしますが、結論、着物の生地や織り方、染め方などで可能な限りコストカットしてるため、安く販売できるということになります。生地でいえば安価な化繊やポリエステルを使用することでコストを抑えていますが、肌触りなどはどうしても劣ります。また、安いところの生地は基本的に中国産の絹を配合するため、『目付(生地の密度)』が悪く、生地自体が軽く仕上がっています。正絹で作られた着物と持ち比べをしてみると一発で違いが分かります。

安い着物販売店は良いのか

正直なところ、安い着物販売店はあまりおすすめしないのが私の個人的な考えです。チラシなどで『振袖が4万円からレンタル可能!』とあっても、それは振袖本体のみの値段で、帯や小物、着付け、前撮りがオプションとなり、気付いたら20万を超えてしまうケースがほとんどなのです。それならば最初から質が良く適正なコミコミ価格で販売している呉服店で選んだ方が断然お得です。私たちの濱上呉服店では、ポリエステルではなくすべての振袖が絹の生地を使用しており、職人が手作業で作成した着物のみを取り扱っています。

3代目若旦那

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安さは魅力だけどそう言われると大手チェーン店以外も見てみた方が良いね!

まとめ

今回は生地の違いについてまとめましたが、産地によって見た目や着心地、価格が大きく異なることが分かりましたでしょうか。安売りされている着物にはその価格の理由があることを知っておくことも大切です!大切な一着を選ぶ際には、品質と価格のバランスをよく考え、信頼できるお店での購入をおすすめします。私たちは金沢で質の良い着物のみを取り扱っていますので、気になる方は是非一度ご連絡ください!

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