振袖の種類は着るタイミングによって違う!今と昔で使用シーンや種類も違う!

- 振袖にはどんな種類があるか気になる方
- 振袖について基本的なことを知りたい方
- どういう時に振袖を着たらいいか知りたい方
振袖の中でもいくつか種類が分かれており、シーンによって使い分けるケースもあったりいたしますので、その点を中心に説明していきます!

金沢着物女子
成人式でみんなが着ているタイプのものだけじゃないの?
振袖の種類は3つある
振袖の種類は大きく分けて3種類あります!
大振袖(本振袖)
まず1つ目が『大振袖』と言われる振袖です。
大振袖とは、袖丈が約100cmほどある振袖のことを指し、ひと昔前までは婚礼衣装として、花嫁が着用する振袖とされていました。婚礼衣装として着用されるため、未婚女性の最上位の格式をもつ第一正装として扱われるものとして扱われておりました。
袖が100cmを超えるものをあったりしたため、小柄な女性だと振袖の袖が地面についてしまうこともあったほどです!
いまでは大振袖と言われることも減っており、『本振袖』と称されることが大半となっています。

中振袖
次に紹介するのが『中振袖』と言われる振袖です。
中振袖は、元々未婚女性の正礼装ともいわれる一般的な振袖のことを指しており、大振袖よりも約15cmほど袖が短い振袖という立ち位置で、成人式の際に着用されるのがこの中振袖と言われることが多かったです。

小振袖
最後は『小振袖』と言われる振袖です。
小振袖は、振袖の中でも袖の長さが最も短いタイプの振袖で、着用しやすく通常通り振る舞いやすいのが特徴です。振袖を着用する際は、どうしても袖が長いため、普段通りに行動してしまうと袖を地面につけてしまうことや、食事の際に食べ物に袖がついてしまうことなど、動きづらさが出てしまうことが多くなりやすいです。
ただ、小振袖であれば、大振袖や中振袖よりも袖が短いため、普段通りに行動しても大きな支障が出づらく、振袖を着慣れていない方としては、着用しやすい振袖になります。
これまで、成人式で見かける振袖の多くは、『中振袖』か、この『小振袖』でした。

金沢着物女子
こうやってみると若干袖の長さが違うと種類が変わるんですね!でもなぜ文章に過去形が多いの?(笑)
現在の振袖の用途及び種類
先ほどから文章に過去形を使用していた理由が、これまでと現在とで用途や種類が変化してきたためです!
ひと昔前までは、着物で出かけるシーンが多く、それこそ普段着として着用されていましたが、近年着物の着用シーンの減少に伴い、大振袖と中振袖の垣根がなくなり、この2つを合わせて『本振袖』と称されるようになりました。
そのため、結婚式や成人式、卒業式も含めて現在振袖を着用するシーンでは、本振袖を着用することが定番となっています!
小振袖に関しても、本振袖が卒業式でも着用されることが多くなったこともあり、あまり着用シーンがないため、徐々に流通数も減少している傾向にあります。
私たちのInstagramでも成人式や卒業式などに参加する方の写真を投稿していますが、本振袖を着られる方が多くなっていますので、これからは本振袖の1つに絞られる可能性が非常に高いです!

URL:濱上呉服店公式インスタグラム

金沢着物女子
だから過去形だったんですね(笑)なら購入する側も本振袖が1着あればどのシーンでも着れるからラク!
振袖の種類としては、袖の長さや用途によって棲み分けされていましたが、本振袖のみになりつつある今、振袖の種類といえば、加賀友禅や京友禅といった手染め(友禅染め)や柄などを印刷するインクジェットプリントなど、『染め方の違い』や『生地の違い』が振袖の種類と言われることも多くなっておりますので、染め方の種類や違いについて気になる方は、下記URLにまとめてありますので、合わせてお読みください!
まとめ
これまで普段の外出時やちょっとしたお茶会など、着物を着るシーンが多かった時代からほとんどの方が結婚式や成人式、卒業式といったお祝い事の際に着物を着るといった形に時代が変化してきてている中、振袖自体も形を変えて時代に合わせてきておりますので、今後また違った形の振袖が新しくできる可能性もあります!
60年以上石川県で着物の販売を生業としている濱上呉服店としても、日本の伝統文化を守ることも重要ですが、これからの皆さんの生活の中にいかに着物を残していけるか、も考える必要があるとこの記事を書いていて思いました。(笑)
まだまだ頑張らなきゃいけませんね!皆さんが少しでも着物に興味を持ってもらえたら嬉しいです!
振袖の商品一覧を公式HPにも載っておりますので、こちらからご覧ください。


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