成人式の振袖は『大手チェーン』と『呉服店』どちらで購入するのか?

意外と知らない!成人式振袖は大手チェーンと呉服店どちらで購入するのか?
★この記事におすすめの方!
  • 振袖の購入を検討している方
  • 振袖の購入で失敗したくない方
  • 大手チェーンと呉服店の違いがわからない方
  • 地元の呉服店が気になるが入りづらい方

皆さんも地元にひっそりと佇む呉服店を一度は見たことがあるかと思いますが、何となく一見さんだと入りづらいと思ったことはありませんか?何を隠そう、私たち濱上呉服店もそのうちの1つなので、皆さんが思う気持ちは少なからず理解しています(笑)

着物女性イラスト

金沢着物女子

昔ながらのお店で新参者が入るのは違うと思っちゃうんだよね、、、(笑)

それでも呉服店で購入やレンタルしていただく方々も多数いるのが現状なので、その理由を実体験踏まえて解説していきますね!

呉服店について

現在、全国の呉服店は約8,000軒で人口10万人あたりでは6軒程度になります。

最も多いのは福井県で20軒と平均の3倍以上です。2位が富山県、3位が石川県となんと我々北陸三県が総本山京都を抑えてトップ3に入っています。ちなみに京都府は4位です。

順位都道府県総店舗数人口10万人当たりの店舗数
1位福井県166軒20.78軒
2位富山県168軒15.53軒
3位石川県173軒14.88軒
4位京都府320軒12.19軒
5位岐阜県236軒11.45軒
呉服店の数ランキング

参考:https://www.stat.go.jp/data/e-census/2012/            

着物女性イラスト

金沢着物女子

京都より北陸三県の方が人口当たりの店舗が多いのはびっくり!

一般的に『呉服店』というのは、和装に必要な生地や小物を扱う専門店の事を指します。同じような意味合いになる『着物屋』も着物本体を販売するお店、という立ち位置になるので、若干違いますが、ほぼ同じ意味と捉えて頂いても大丈夫です!

ただ呉服店では、先ほど記載したように『生地や小物』も扱う専門店ですので、着物だけでなく草履やバッグ、反物、帯など和装に関連する幅広い商品を取り扱っています。また、着物の仕立て直しやクリーニングも一括で対応出来るのも呉服店の特徴となります。

着物を仕立てる人
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金沢着物女子

呉服店ってより専門的なお店なんだ!

大手チェーン店について

それでは、皆さんが着物を着るとなった時に真っ先に思い浮かぶ大手チェーン店との違いについて、説明していきます!

大手チェーン店になると駅近のビルやショッピングセンターなどに行ったら必ず見かけるほど店舗数は非常に多いです。

呉服店と違って店内も色んな着物が掛かっていて若い店員の方も多く、入りやすい雰囲気のお店が多い印象です。

実際に店内に展示されている着物は1万程度からレンタルできる安い商品が多く、お手頃な印象ですが、数百万する高価なものまで幅広く取り扱っています。

着物女性イラスト

金沢着物女子

呉服店は入りづらいけど大手チェーン店だったらふらっと入れる気がする(笑)

呉服店と大手チェーン店の違い

それではここから皆さんが気になっている違いについて説明していきます。様々な違いはありますが、主な違いを3つ説明していきます!

違い|価格

呉服店と大手チェーン店の1番の違いはこの『価格』にあります。

もちろん呉服店でも大手チェーン店でも店舗によって差はありますが、基本的に『とにかく安くレンタルしたい』という人は、レンタルが1万円台〜取り揃えている大手チェーン店で借りるのがベストです!

呉服店になると少なくともレンタルでも5万円以上は掛かってしまうためオススメしません。

違い|商品の品質

次に『商品の品質』についてです。

商品の品質について

これもピンキリにはなりますが、基本的に大手チェーン店の商品は、安価に提供する事が1番のメリットになるため、呉服店と比較すると品質が落ちる傾向にあります。

大手チェーン店の商品はインクジェットプリント式で柄などが振袖に印刷された形式の着物で、呉服店で取り扱う振袖は、友禅作家さんなどが全て手描きで作成した1点モノや刺繍、絞り、染めなどの加工が施されているので、高級感がまるで違います!

地場の呉服店である、私たち濱上呉服店の商品一覧が気になる方はこちらからご確認ください。

また、生地も異なります。

大手チェーン店が取り扱うインクジェットプリントされている着物は『ポリエステル』や中国産などの『目付の悪い絹』を使用しているケースがほとんどなのに対し、呉服店が取り扱う着物は国産で『目付の重い絹』を使用しているものが多く、肌触りも良く着やすさが段違いです!

『目付』とは生地の密度、いわゆる生地の一定の長さでどのくらい重量があるのか、を表しています。目付が悪いというのは、生地の密度が軽くペラペラな生地になるため、安価に着物を製造することが可能です。目付が重くなればなるほど、細い糸を何重にも重ねるため密度が濃く光沢や高級感のある生地に仕上がります。

違い|接客やアフターフォローなどの対応

最後に接客など店員の『対応』についてです。

大手チェーン店は、安価な着物を多く取り揃えていますので、売上や利益を上げるためには、必然的に数多くの着物を販売しないと割に合わなくなります。その上、駅前のビルやショッピングセンターといった立地に店舗も構えているため、より一層販売に力が入ります。そのため、もちろん店員によるところもありますが、どうしてもビジネスモデルの観点からも全体的に押し売り感が強くなってしまいます

実際に私たちの店舗に来られたお客様も大手チェーン店に足を運んでから来店されたのですが、どうしても店員からの圧が強くしつこかったので本当に買いたい振袖が選べないと思ったから、という話も結構聞きます。。

逆に呉服店は立地こそ良い場所にある店舗もありますが、ほとんどが代々受け継ぐ土地で営業している事もあり、土地代はあまり関係がありません。

また、商品単価も質が良い商品を扱っているからこそ高く設定されているので、何十年も販売している専門的な知識などが必要とされます。そういった観点から、一人ひとりのお客様が本当に求めている商品を一緒になって見つけるためのプロの接客をする事ができます。

着物接客女性
着物女性イラスト

金沢着物女子

確かにお寿司屋さんでも100円の回転寿司とカウンターだけのお寿司屋さんでも接客が違うね!

呉服店が選ばれる理由

ここまで呉服店と大手チェーン店の違いを説明してきましたが、その中でも呉服店が選ばれる1番の理由は『子供や孫が本当に喜ぶ姿を見たい』という親心だと実際に接客をしていて思います!

多少お値段が張っても一生モノになる振袖や着物を着て欲しいから、質が高く専門的な知識を持つ呉服店で娘に合ったモノを購入、レンタルされているケースがほとんどです。

着物を着た娘と親

まとめ

呉服店と大手チェーン店とでメリットとデメリットが分かれるため、絶対にこっちが良いということはありませんが、どっちにしても振袖などの着物は普段の洋服以上にお値段が張りますし、着るタイミングも限られてきますので、じっくり商品を見て判断していだだけると良いかと思います!

濱上呉服店では、常時200着以上の質の高い着物を取り揃えておりますので、一度問い合わせていただければお子さんやお孫さんに合った振袖を一緒に模索いたしますので、お気軽にご相談ください!

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